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地すべり抑止シャフト工計算の御紹介

ソフトの名称

   「地すべり抑止シャフト工の計算」 Ver.1.1c   (登録 2008/01/29)

ソフトの概要

地すべりの規模が大きい場合などに用いられるシャフト工のような大口径構造物を杭として設計するか、ケーソンとして設計するかの判定は一般に次式により行います。(道路土工 のり面工・斜面安定工指針p374 )

・ β・L≦2.0 の場合はケーソンとして設計する。
・ β・L>2.0 の場合は杭として設計する。
                                  (β:根入れ地盤における特性値、L:根入れ長)
  • 当ソフトはは「ケーソンとして設計する」と判断された場合の、地すべり抑止シャフト工の計算を行なうものです。なお、シャフト(ケーソン)は弾性体として解析します。※
  • ケーソンに地すべり推力が作用した場合のシャフト本体の安定計算および変位、断面力の計算を、「道路橋示方書・同解説 W下部構造編」の計算手法に従って行ないます。
  • ソフトの詳細については、試用版をダウンロードしてご確認ください。
※ケーソンの設計手法に関して、従来(H2道路橋示方書まで)は剛体として設計していました。現在も一部(林野庁関連業務)では剛体と設計している例も見受けられます。しかし、H8年道路橋示方書の改定で、ケーソンは弾性体として扱うこととなっています

ソフトの価格  (ライセンスについては下方のライセンス条項をお読み下さい)

  • シェアウエア価格 : \15,000 (消費税込み)

ソフトの概要書、計算書出力例

試用版のダウンロード

   下のボタンを押して、試用版をダウンロードすることができます。試用版には入力の一部に制限がありますが、機能などの内容は正規版と同じです。 パスワードを入力することで正規版としてお使いいただけます。  
 ※:ダウンロードファイルはZIP型式の圧縮ファイルです。任意のフォルダで解凍してください。

購入方法 (パスワードの入手方法)

  [購入方法]

   銀行振込みを利用して送金手続きを取ってください。
   送金の後、以下の内容をメールで連絡ください。→ soft@civiltec.co.jp
   質問、要望等ございましたら併せてご記入ください。
   必要な方には 請求書、領収証を発行致します。
   ご入金の確認が取れ次第、速やかにパスワードをメールにてお送りします。
  • お申し込みソフト名 (地すべり抑止シャフト工の計算)
  • ご利用者または担当者の氏名(法人名)
  • 同上の住所 (領収証が必要な場合は必須)
  • 同上の メールアドレス(必須)
  • お振り込み日
  [銀行振込み先]
  • 振込先銀行名 : PayPay銀行 (銀行番号 0033)
  • 支店名 : 本店営業部 (支店番号 001)
  • 口座番号 : 6791950 (普通口座)
  • 口座名義 : 有限会社 シビルテック

スクリーンショット

■下:メニュー画面、右:入力画面


■左: 計算結果画面、右: 断面力(モーメント・せん断力)分布図


本ソフトを作成する際に参考とした文献

  • 「道路橋示方書・同解説 W下部構造編」 (社)日本道路協会
  • 「わかりやすい ケーソン基礎の計画と設計」(総合土木研究所)
  • 「杭・ケーソン・鋼管矢板および地中連続基礎の設計計算例」(山海堂)

解析モデルについて

  • 解析手法および解析モデルは「道路橋示方書・同解説 W下部構造編−11章 ケーソン基礎の設計 」の"常時の計算"に準じています。
  • 断面力の算定には剛性マトリックス法(変位法)を用いています。
  • 荷重に対する地盤の抵抗要素は次のとおりです。(下表参照)
(1)鉛直荷重(自重)に対して、底面の地盤反力のみで抵抗します。
(2)水平荷重(地すべり推力)に対して、杭前面の水平地盤反力、杭側面の水平せん断地盤反力、周面の鉛直せん断地盤反力、底面のせん断地盤反力および底面の鉛直地盤反力で抵抗します。
  安定度照査
ケーソン の剛性 ・弾性体モデル





ケーソン底面 鉛直方向地盤抵抗 ・弾性体モデル
・地盤反力度が許容値以下であることを照査する
水平方向
せん断地盤抵抗
・弾性体モデル
・地盤反力度が許容値以下であることを照査する
ケーソン前面 水平方向地盤抵抗 ・バイリニア型モデル
・上限値はクーロン受働抵抗土圧による
ケーソン前背面 鉛直方向
せん断地盤抵抗
・バイリニア型モデル
ケーソン側面 鉛直方向
せん断地盤抵抗
・バイリニア型モデル
水平方向
せん断地盤抵抗
・バイリニア型モデル
  • ケーソン本体は、地盤抵抗を地盤反力係数で評価した弾性床上の有限長梁として モデル化します。
  • 計算モデルはn分割し、各節点にバネを取り付けたモデルとします。(n=100程度とする)
  • ケーソン周辺の地盤抵抗要素としては、抵抗効果が大きいと考えられる次の6種類を考慮します。
KH:ケーソ前面の水平方向地盤反力係数 → 水平バネ
KS:ケーソ底面のせん断地盤反力係数 → 水平バネ
KV:ケーソン底面の鉛直方向地盤反力係数 → 鉛直バネ、回転バネ
KSVB:ケーソン前背面の鉛直方向せん断地盤反力係数 → 回転バネ
KSVD:ケーソン側面の鉛直方向せん断地盤反力係数 → 回転バネ
KSHD:ケーソン側面の水平方向せん断地盤反力係数 → 水平バネ
    

ソフトの仕様(制限事項)

  • 計算モデルの節点間隔は0.1m〜0.5mの範囲とします。
    一般に部材の分割数は100程度とすれば十分とされています。そこで、通常の抑止杭の長さが15m〜20m程度であることを考慮して節点間隔の標準値を0.2mに設定しています。 杭長が短い場合は0.1mに変更してお使いください。(0.1〜0.5mの範囲で変更可能)
  • 地盤層は最大5層までとします
  • 鉄筋応力度の計算機能はありません。
  • 当ソフトの開発にはエクセル搭載のインタプリタ言語Office VBA(Visual Basic for Applications)を使用しているため、パソコンのCPU性能によって処理速度に大きな差がでます。

動作環境

  • OS :Microsoft Windows 2000 / XP / VISTA / 7 (32bit)
  • Microsoft EXCEL 2000 / 2002(XP) / 2003 / 2007
  • EXCEL 2002/2003で動作確認済み

ライセンス条項

・本ソフトウエアは1ライセンス1事業所でご利用ください。
例)東京と大阪に事業所がある場合で、両事業所でご使用になる場合は2ライセンスお買い求めください。
・ライセンス期間の設定はありませんが、大幅な改訂を行った場合等には、再購入していただく事もあります。

著作権について

当ウェブサイトで公開されるソソフトウェア(EXCELファイル)は著作物であり、著作権は(有)シビルテックまたは原著作者に帰属します。 このソフトウエアをそのまま配布することや、成果品として提出することは禁止します。
報告書や資料として部外へ配布する場合は、PDFやDocuWorks等の電子文書ファイルとして提出ください。

お客様の同意について

当ソフトを使用したことにより生じたいかなる損害に対して作成者および掲載者は一切の責任を負いません。 あらゆる損害の免責をご承諾いただくことを使用条件と致します。

ソフトの更新履歴

2008/01/29
Ver.1.1c: 受働土圧係数に地表面勾配を考慮
2007/06/01
Ver.1.1b : 表示に関する不具合を修正
2003/03/06
Ver.1.1a : EXCEL2000での不具合を修正(罫線をひかない)
2002/10/09
Ver.1.1: ActiveXを使わないように修正
2002/06/01
Ver.1.0: ActiveX使用版公開開始